パーベイシブデバイス用ミドルウェア |
さまざまな通信環境でベストの性能を得られる「いつでもどこでも使える」情報システムの構築を目指しています。 PDAやスマートフォンのような、いわゆるHandheldデバイスの利用が進んでいます。このようなデバイスを、ネッワークに接続して情報端末とすることは、今後ますます広がっていくものと予想されます。 このようなデバイスは、システム技術的にみてもいろいろ興味深い特徴を持っています。 まず第一に、ネットワークに常時接続されているのではなく、断続的に接続されたり切り離されたりを繰り返すことです。そこで、サーバの機能を常時必要とするアプリケーションは実行できないことになります。小さいながらも、独立したデータベースやファイルシステムを備え、単独で動作できるようになっていなければなりません。一方において、入力機能が弱いので、データベースを独力で作り上げることはできません。たとえば、Handheldデバイスだけのためにアドレス帳を作りたい人は少ないと思います。かならず、サーバ上にあるデータを切り取ってきて端末上に置いておく必要があります。そこで、接続時にはデータベースのダウンロード/アップロードを実施して、非接続時には単独で動作するという利用形態が普通になるでしょう。データベースのアップロード/ダウンロードでは、変更部分だけを交換して内容の同一性を維持する、いわゆるデータベース・シンクロナイゼーションが必要になります。 このとき、物理的形状やコスト、電源の制限等から、端末上にはあまりたくさんのメモリを置くことができません。システムソフトウェアはきわめてコンパクトである必要があります。さらに、無線回線で接続されるので、通信の瞬断や、パケットのロスが生ずることがあります。 このような通信環境でも利用者にあまり不便を感じさせないようにする必要があります。
全体として、コンパクトなかにもきわめて高機能なシステム機能を組み込んだ通信管理ソフトウェア/データベース管理ソフトウェアを実現する必要があるわけです。これは、単にプログラミングのスキルを磨くだけでは達成不可能で、システム・ソフトウェアの本質を洞察して、新しいシステム構築方式を考案する必要があります。このプロジェクトはこのような目的にチャレンジして、”いつでもどこでも”使える情報端末としてのHandheldデバイス向きの高機能システムソフトウェアの構築を行っています。
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| Last modified 30 June 1998 |