21世紀の産業構造はサービス産業が中心です。しかし、サービス業に対しては、製造業における工学に相当する体系だった学問体系がありませんでした。IBMは2003年にサービス科学という学問体系を作ることを提唱しました。情報科学、OR、経営工学、社会科学などがクロスオーバーする複合領域であり、今後の発展が期待されます。東京基礎研究所は、日本におけるサービス科学のパイオニアとして、この分野をリードしていきます。
研究分野
サービス・ソフトウェア・エンジニアリング
Services Software Engineering (SSE) は、大規模複雑なITサービス構築において革新的なソフトウェア工学プラクティスの適用を推進しています。データ解析やテキスト分析を用いてサービス・プロジェクトのトラブルに陥る兆候や不具合のパターンを可視化します。サービス・プロジェクトの成果物 (文書、ソースコード、その他) の分析に基づくプロジェクトのトラブル徴候の早期検出・トラブル防止に有用な技術の研究、改善アクションの提案システムの研究開発、及びプロジェクト管理情報の分析に基づくトラブル早期警告システムの研究開発を行っています。これらの研究を、IBMサービス部門の品質保証、米国 T.J. ワトソン研究所等と共同で行っています。
クラウド・コンピューティング
クラウドサイトの仮想統合化技術やクラウドセンサー管理技術に関する研究を行っています。仮想統合化技術は、複数のクラウドサイトの管理プラットフォームを仮想的に統合することによって、複数のクラウドを利用しているユーザーに対して統一的なクラウド管理サービス提供します。クラウドセンサー管理技術は、物理センサーをクラウド上で標準化・共通化することによって、複数のユーザーがCPUやストレージと同様にセンサーデバイスを使用できるようにします。