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RMTPの応用: 営業情報の配布最新の営業情報を最前線へ多くの営業窓口や営業マンを抱えた企業。末端の店員や営業マンに最新の製品情報、価格リスト、販売促進プログラム、営業方針などを伝達するのは、それほど簡単ではありません。RMTPのもつ同報型の配布により、確実に同時に短時間で伝達できるようになります。 このような営業情報を伝達する方法として、最近、「イントラネット」として注目されているWWW (World Wide Web、またの呼び名を「ホームページ」。ここではWebと略します)や、グループウェア(たとえばLotus Notesなど) を用いて配布することが始まっています。Webの場合は端末に置かれたいわゆる「ブラウザー」を用いて、またNotesグループウェアの場合は「Notesクライアント」を用いて、中央システムに置かれたサーバーにアクセスすることによって、情報を参照します。 製品の価格リストが改定されたとしましょう。翌日の朝、始業時直後には全国の10,000個の営業端末から一斉に価格リストを参照にゆく、といったことが起こるでしょう。どの営業窓口でもお客さんが待っていますが、サーバーの処理能力が足りなければ、またサーバーに接続されているネットワークの容量が小さければ、店員はイライラしながら応答を待つことになります。ネットワークの使われ方としては、同じ価格リスト情報のコピーを多数の端末からの要求に応じて何回も送るという、非常に無駄な使い方をしていることになります。 これを改善する方法として、たとえばデータを各地域統括本部のサーバーにコピーしておき、アクセスを中継することが考えられます。 Webの場合はプロクシーキャッシュサーバーが、グループウェアの場合データベースの複製(レプリケーション)が、これに対応します。これらの機構である程度対応できますが、管理上さまざまな問題が起こります。まず、中継するノードにはキャッシュ/複製サーバーのCPUやディスクなどの機器が必要になりますし、またWebキャッシュサーバーやグループウェアサーバーなどのアプリケーションを導入、管理する必要があります。次に、中継するノードには複製が置かれるため、何か不都合があった場合の大元のサーバーのデータとの一致性が常に問題になります。もちろん、端末から中継サーバーへのアクセスも、中継サーバーから大元のサーバーへのアクセスも、宛先数が減ったとはいっても1対多のアクセスに変わりはなく、同じデータを繰り返して送っている点、アクセスが集中した時に応答が劣化する点などは以前として問題が残ります。 そこでRMTPが登場します。RMTPはネットワークの「マルチキャスト機能」を用い、ネットワーク内部の中継・分岐ノード(ルーター)でデータを複製します。複製は必要なだけ必要な場所で行なわれるので無駄がありません。送出サーバーはデータを1コピーだけ送出すれば良いので、回線もサーバーの処理も小さくて済みます。また、転送する時間は並列同時に送出する時間と同じになり、非常に多数の端末に対して短い時間で、転送することができます。 ところが、ネットワークのマルチキャスト機能は、同時に多数の端末にデータを送り込むわけですから、一部のネットワークでデータが障害を起こして消えてしまった場合など、それを顧みることなく先へ進んでしまうことになります。その結果、一部の端末ではデータがすべてうまく受けとれないままになってしまう可能性があるわけです。これは、テレビ放送で受信障害が起こった時、その最中の画面が受けとれないまま過ぎてしまうことと同じです。RMTPはこのような「マルチキャスト」を使いながら、しかも、すべての端末ですべてのデータをうまく受けとれるようにする、「高信頼」の同報配送を実現しています。 さらにRMTPは万が一回線が復旧せずどうしてもデータを送れなかった場合にデータ不着をサーバーが知ることが出来るので、営業情報を配布する場合は各々の端末の操作をしている店員に知らせてやること、またあとから個別に送り直すことが可能です。さらにRMTP第2版では、RMTPの同報配送がモバイル環境にも拡張されました。外回りのセールスマンも同報配送の恩恵に浴することが出来ることになったわけです。具体的には、たとえば携帯端末をパケット無線、携帯電話などを用いて常時接続できる状況にしておくと、センターサーバーから同報によって端末内のデータを更新し、常に最新の製品情報が手元にある、ということが可能になります。 |
| Last modified 30 June 1998 |