プロジェクトの概要
自己管理コンピューティング・システムは、4つの主要な要素に基づいています。そのうちの1つが、IT資源を最大限に利用するために、資源を調整したり、負荷分散する、自己最適化です。パフォーマンス・モデリングは、自己最適化するコンピュータ・システムやアプリケーションを設計、開発するための基礎となる技術です。
TRLでは、実際に計測されるデータに基づいて、複雑なコンピュータシステムの解析モデルやシミュレーションモデルを作る技術を研究しています。その技術を元に、パフォーマンスを予測して、最適化することを目指しています。ここでは、以下の3つのステップを繰り返し行います。
- ターゲットとなるシステムをモニタリングし、ボトルネックを判別します。
- 仮想的な構成変更に対し、パフォーマンスを予測します。
- 問題となっていた箇所が解決されたことを検証します。
最終的には、動的に変化するワークロードや環境に自己最適化するシステムの実現を目指しています。
研究項目
パフォーマンス・シミュレーション
パフォーマンスに影響を与える要素は大きく次の5つに分けられます。
- ワークロード (トラフィック強度、トランザクションミックス、など)
- サーバー構成 (スレッド数、コネクション数、など)
- アプリケーション (トランザクションフロー、リソース使用量、など)
- リソース (CPU、ディスク、など)
- トポロジー (ネットワーク構成、など)
これらのうちのいくつかをパラメータとし、パフォーマンス最適化を行います。以下のようなモデリング技術を用いたパフォーマンス解析を視野に入れて研究を行っています。
- シミュレーションモデル
離散イベントシミュレーションを用いて、エンド・ツー・エンドのシステムをモデル化して、パフォーマンスを解析します。
- 待ち行列モデル
システム、あるいは、コンポーネントを1つの待ち行列だと考えてモデル化し、パフォーマンスを解析します。
- 統計モデル
観測可能なデータから統計的にモデル化し、パフォーマンスを解析します。
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