プロフィール
私はデータ解析の研究者としてIBM東京基礎研究所・数理科学部に所属して働いています。
優れた機械学習アルゴリズムを用いて
i) 人間の行動モデルについてパラメータを推定したり、
ii) マーケット・インサイトのような実践的に使えるビジネス上の知見を引き出すこと
を目標に仕事・研究に励んでいます。
現在の私の関心は密度推定のためのスパース・ノンパラメトリック法や、人間の認知や反応に関する非線形モデルです。 現実の問題を本当に解くことは常に研究の動機となっていますが、中でもマーケティング上の意志決定やリスク管理は関心の強い分野です。 取り扱っている問題の例は以下のようなものです。
- 現実の社会現象をモデル化するにあたり、どのような確率過程を用いるのが適切だろうか?
- 一人の消費者が購買決定をするとき、その心の中ではどういう過程が走っているのだろうか?
- 現実のデータでの分布は正規分布のような単純な仮定とどのように異なっているだろうか?
- あるマーケティング施策(例. 広告, DM)に対する消費者の反応はどのように歪んでいるだろうか?
- どういった非線形の関数がそういった歪んだ反応を予測するのに適切だろうか?
- 実在する一人の人間の行動やリスク評価というものは、合理性を仮定した規範的なモデルとどのように違うのだろうか?
- 消費者間の異質性を捉えるにあたり、どのような分析軸を用いると効果的だろうか?
- そのような一風変わった消費者の反応を前提とすると、企業としてはどのような施策を行っていくべきだろうか?
マーケティング解析とリスク評価の関係においては、企業側のリスク選考以上に顧客のリスク選考を知ることが 製品やサービスを設計する上で重要だと、私は個人的に考えています。 このリスク選考問題について更なる関心をお持ちの方は こちらのコラムをお読みいただけると幸いです。
コンタクト情報
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
〒242-8502 大和市下鶴間1623-14 大和事業所内 B館4F
e-mail:
履歴
- 2004年~ 日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所
- 2004年 東京大学大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻修了 (修士)
- 2002年 東京大学工学部 電子情報工学科卒業
研究業績
受賞
- (With team members) winning in ICDM Data Mining Contest , 2007
ジャーナル論文
- R. Takahashi, "Sequential Minimal Optimization in Convex Clustering Repetitions", Statistical Analysis and Data Mining, vol. 5(1), pp. 70–89, 2012
査読つき国際会議
- R. Takahashi, T. Osogami, and T. Morimura "Large-Scale Nonparametric Estimation of Vehicle Travel Time Distributions", In proceedings of the 12th SIAM International Conference on Data Mining (SDM 2012), (to be appeared in Apr. 2012), 2012
- R. Takahashi, "Sequential Minimal Optimization in Adaptive-Bandwidth Convex Clustering", In proceedings of the 11th SIAM International Conference on Data Mining (SDM 2011), pp. 896-907, 2011 paper pdf(2.07MB) poster pdf(1,653KB)
- R. Takahashi, "Separating Precision and Mean in Dirichlet-Enhanced High-Order Markov Models", In proceedings of the 18th European Conference on Machine Learning (ECML 2007), pp.382-393, 2007 paper pdf(194KB)
その他
- Rikiya Takahashi, Takayuki Osogami, "Action-Sensitive Hidden Markov Model of Customer Behavior", In proceedings of New Directions of Research in Marketing (University of Tsukuba and Tohoku University), pp.119-134, 2006
- 高橋力矢,峯松信明,広瀬啓吉,"複数のバックオフN-gramを動的補間する言語モデルの高精度化",電子情報通信学会音声研究会,SP2003- 123,pp.61-67 (2003-12)
- 高橋力矢,峯松信明,広瀬啓吉,"文脈適応による複数N- gramの動的補間を用いた言語モデル",情報処理学会音声言語情報処理研究会,SLP2003-46,pp.37-42 (2003-5)
オフの私
私の趣味の一つはフィルム・スコアリングのための管弦楽曲の作曲です。 アルノルト・シェーンベルク、グスタフ・マーラー、そしてジャン・シベリウスら 後期ロマン派時代の作曲家に強い影響を受けました。 それ以上に、私は映画音楽の作品で特に有名な作曲家に畏敬の念を抱いています。 若いときから、ミクロス・ローザ、ジェリー・ゴールドスミスは私の情緒的な体験の中心人物でした。 多くの音楽好きの皆様に対して、私は"ベン・ハー"、"エル・シド"、"白い恐怖"、"パピヨン"、 "QB VII"、"ランボー"、"ルディ"のスコアをお薦めしたいと思います。
作品例
- Rikiya Takahashi, "Prelude to Exodus", 2012 pdf(118KB)
- Rikiya Takahashi, "Passacaglia for String Quintent Op.1", 2008 pdf(540KB)
私はまた比較的長い休暇をとってたとえば北欧のように、空気や水の綺麗な国・場所に出かけるのが大好きです。 青く透き通った湖や澄んだ空気が、次の研究や作曲へのアイデアのためのエネルギーをわけてくれます。

Hallstatt in Austria

Gullfoss in Iceland

Jökulsárlón
in Iceland
