2010年入社の若手研究員をはじめ、研究員をピックアップしてインタビュー形式でご紹介します。
タブの始まり
今道 貴司(いまみち たかし)
プロフィール
情報学研究科 数理工学専攻 2010年度入社
現在、東京基礎研究所で携わっている研究プロジェクトとご自身の役割について教えてください。
特許の出願明細書と、特許に成立したかのラベルを用いて明細書の質をはかるデータマイニングのプロジェクトで開発をリードしています。 システムの開発を管理するとともに、明細書から数々の特徴量を抽出するモジュールの開発を担当しています。
東京基礎研究所を就職先に選んだ理由を教えてください。
2009年当時IBMではBAOというビジネス分析と最適化を行う部署が立ち上がり、最適化に関するビジネスに注力していくということを知りました。 私の大学院での専門が最適化で、大学で培った専門知識を実際のビジネスに生かしてみたいと思い、東京基礎研究所を志望しました。
入社してから1年を振り返っていかがですか?
入社してしばらくは研修がすごく大変だった記憶があります。そのあとはプロジェクトに入って論文を読んだり開発に従事する一方で、 他のグループの人と特許を書いていました。さまざまな仕事に触れることで徐々に環境に慣れてきたような気がします。

同期とボーリング大会で
東京基礎研究所の魅力や強みは何だと思いますか?
さまざまな分野の研究者が研究所に集まっていてコラボレーションがしやすいところにあると思います。
自分とは異なる分野の研究者とのディスカッションは非常に刺激的で楽しいです。
東京基礎研究所でこれからやってみたいことは何ですか?
海外のラボと協業して、外国の特に新興国での最適化のビジネスに関わりたいと思っています。
休日はどんな風に過ごしていますか?
ストレスと運動不足解消のために近所のジムに行く以外には、研究や論文の執筆をすることが多いです。
これから東京基礎研究所に応募する学生さんにメッセージをください。
百聞は一見にしかずといいますし、ぜひ一度東京基礎研究所を見学していただけたらと思います。 特に東京基礎研究所では常時インターンを募集しているので、インターンに参加して研究所の雰囲気を直に感じていただくのが一番お勧めです。
前田 久美子 (まえだ くみこ)
プロフィール
情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 博士課程卒 2009年度入社
現在、東京基礎研究所で携わっている研究プロジェクトとご自身の役割について教えてください。
所属は次世代組み込み技術の統合シミューレションというグループで、現在の仕事は組み込みとは直接関係ないのですが、GPUとCPUなど複数のアーキテクチャが混在したハイブリッドシステムを対象としたストリームコンピューティング環境について研究しています。
東京基礎研究所を就職先に選んだ理由を教えてください。
多くの企業で研究所の業務が開発寄りにシフトしていっているという話をよく聞いていた中で、ここ東京基礎研究所は継続的に論文を書いていける環境だった、というのが選んだ理由の1つです。オープンハウスに参加したときに雰囲気が良かった、自分に合いそうだったというのもあります。
入社してから1年を振り返っていかがですか?
あっというまの1年間でした。大学のときの専攻とは違う分野のため最初はとまどいましたが、だいぶ慣れてきたように思います。研修期間が終わって本格的に業務が始まってから論文、特許、開発、お客様とのミーティングと色々経験しました。もちろん、まだまだ実力不足なのでこれからも経験を重ねて実力をつけていきたいです。

YSLやSDLの同期と
春日部市にある首都圏外郭放水路へ
東京基礎研究所の魅力や強みは何だと思いますか?
雰囲気が自由なところでしょうか。他の研究所を知らないのではっきりとはいえませんが、修士卒や博士卒が多く集まっている組織は大学の研究室に近い雰囲気になることが多いような気がします。もちろん企業なので仕事に関しては大学の研究のように、とはいきませんが。あとは、さまざまな方面で優秀なスキルを持った研究員がいるので、視野も広がりましたし刺激にもなりました。
東京基礎研究所でこれからやってみたいことは何ですか?
漠然とはしていますが、社会にインパクトを与えるような成果を挙げたいです。小さくても未来へ一歩踏み出すような技術の革新に貢献したいと思っています。
休日はどんな風に過ごしていますか?
たまった家事を片付けながら、自宅であるいは友達とゲームをして過ごすことが多いです。料理をするのも結構好きです。入社してから一人暮らしを始めたのですが、外食ではなかなか栄養バランスがいい食事がとれないので。時間があるときしかやりませんが…。
これから東京基礎研究所に応募する学生さんにメッセージをください。
就職が厳しい年もあるかと思いますが、早めに活動を開始してじっくりと自分にあった職場を探してください。皆さんもおっしゃってますが、東京基礎研究所の雰囲気を知るにはオープンハウスがいいと思います。みなさんと一緒に研究したり飲んだりできる日を楽しみにしています。
小林 正朋 (こばやし まさとも)
プロフィール
情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 博士課程卒 2008年度入社
特任研究員
現在、東京基礎研究所で携わっている研究プロジェクトとご自身の役割について教えてください。
アクセシビリティ・リサーチというグループに在籍しています。このグループでは、マルチメディア・コンテンツやオンライン・アプリケーションの普及などWeb技術が急速に発展していく中で、あらゆる人々が最新のWebを利用できるようにするための技術を研究開発しています。私は主に、オンライン動画コンテンツに対する視聴覚障碍者向け音声ガイド・字幕提供のための基盤技術の構築を目指すプロジェクトの一員として、ユーザー評価実験の計画・実施などを担当しています。また、私たちのグループではこれまで特に障碍者支援技術を中心に研究する一方、先進国の高齢者や新興国の非識字者を対象とした新たな支援技術の可能性についても検討しており、そちらに関連する調査やコンセプトの提案活動なども行っています。
東京基礎研究所を就職先に選んだ理由を教えてください。
漠然と大学以外の場所で研究をしたいと考えていましたが、サマー・インターンとしてアクセシビリティ・リサーチの活動に参加した経験が決め手となって東京基礎研究所を選択しました。主に個人で研究を行っていた大学と異なり、グループが一丸となって目標へ向かう雰囲気や研究員同士がフラットに議論できる雰囲気が私にとって一番の魅力でした。また、博士課程進学以前からWebアクセシビリティには興味があり、当時最新のアクセシビリティ評価ツールだったaDesignerを開発した東京基礎研究所に関心があったという点も大きなポイントです。
入社してから1年を振り返っていかがですか?
論文や特許を読み、書き、プロジェクトの提案をまとめ、提案資料やPR資料を作り、コードを書き、ユーザー・スタディを行い、研修を受け、グループ・メンバーの活動を手伝い、学術会議や社内外のイベントに参加し、お客様向けのプレゼンテーションを行い、と毎日が慌しく過ぎていきます。一人では絶対にこなせない数の仕事に関わっているあたりにグループ活動の力を感じます。一日中研究室に入り浸って自分の研究のことだけを考えていた大学時代に比べると、同じ「研究」といっても物を見る視点が(生活サイクルも)大きく変わりました。

社内イベントに参加した同期チーム
(左から二人目)
東京基礎研究所の魅力や強みは何だと思いますか?
研究所内にハードウェアからサービスまで様々な分野のグループがあり、必要に応じてグループ間でコラボレーションできるという点が強みだと思います。実際、私の参加しているいくつかのプロジェクトもアクセシビリティ・リサーチだけで進めているものは少なく、複数のグループで協業しているものがほとんどです。
東京基礎研究所でこれからやってみたいことは何ですか?
ひとつの研究成果が扱われ方によって学術的な価値を持ち、ビジネス的な価値も持つというエキサイティングな体験ができることが企業の研究所で働くことの魅力のひとつだと思います。そうした意味で、多方面から「これは小林の仕事だ」と認められるような何かを生み出すことが目下の目標です。その「何か」が社会の仕組みを変えるほどのインパクトを持つ何かだったら理想ですね。
休日はどんな風に過ごしていますか?
息子(1歳)、妻と一緒に近所の公園へ遊びに行ったり、買い物に出かけたりします。大和市内やその周辺(横浜市、相模原市、町田市)には環境の良い公園や買い物スポットが点在しているので嬉しいですね。都心から少々遠いのが難点ですが……
これから東京基礎研究所に応募する学生さんにメッセージをください。
世の中には数多くの「研究所」がありますが、研究所と一口に言っても実態は千差万別だと思います。確信を持って東京基礎研究所を選択するためにも、まずはぜひ私たちの研究活動をご覧になってください。機会があるならディープなところまで覗けるインターンが一番のお奨めですが、ほかにもオープンハウスや学会での研究発表など東京基礎研究所の活動内容を知る手段は色々あります。一緒に研究できる日を楽しみにお待ちしています!
高橋 ひとみ (たかはし ひとみ)
プロフィール
政策・メディア研究科 博士課程卒 2008年度入社
副主任研究員
現在、東京基礎研究所で携わっている研究プロジェクトとご自身の役割について教えてください。
現在、Embedded Systemsというグループに所属しており、プロジェクトでは、大規模な車載ECUソフトウェアやそれによって制御される機械系との高速な連成シミュレーションの開発、そのソフトウェアで使用されるモデルに対する検証や高信頼性な組み込み用コード生成などの研究を行っています。私はその中でも、ECUソフトウェアのモデルに対する検証を行い、ECUソフトウェアの安全性を向上させる研究を行っています。
東京基礎研究所を就職先に選んだ理由を教えてください。
大学に残るという方向もありましたが、学部、修士、博士とアカデミックな所にいたので環境を変え外に出たいと思い、企業への就職を考えました。企業の研究所でも、東京基礎研究所はさまざまな分野の研究をやっており、かつ、優秀な研究者が多く所属していると聞いていたので、就職先として選択しました。また、学生時代ベンチャーでアルバイトをしていたので、大きい組織の中で仕事がしてみたかったというのも理由の一つとして挙げられます。
入社してから1年を振り返っていかがですか?
大学時代では無線ネットワークの研究をしていましたが、制御やモデル検証といったプロジェクトへ配属され研究内容が大きく変わりました。新たな分野の研究ですので、狭い知識しかなかった自分の無知さに今でも痛感する毎日です。グループの方とのディスカッションや研究を進めていく中で毎日新しい発見や知識が獲得でき、充実した生活がおくれていると感じています。

同期との旅行にて(左端)
東京基礎研究所の魅力や強みは何だと思いますか?
様々な分野の研究者が身近にたくさんいるので、何か分からないことがあっても尋ねる人に困りませんし、優秀な研究者も多くおりディスカッションを行うと多角的な視点から的確なコメントをいただけます。視野を広げ、自分の研究レベルを上げるには最適な環境だと思います。また、先輩社員・上司の方々はとても話しやすく、仕事を含めプライベートでも色々相談できる職場です。
東京基礎研究所でこれからやってみたいことは何ですか?
今まで人がやっていなかった新しい研究を行い、人々の生活に役立つ技術を確立していきたいと思っています。
休日はどんな風に過ごしていますか?
家でのんびりと過ごすことは余りなく同期と旅行に行ったり、買い物をしたりしています。学生時代に比べ遊びへ行く機会が増えました。
これから東京基礎研究所に応募する学生さんにメッセージをください。
大学とは大きく異なることがたくさんありますので、オープンハウスやOB訪問などの機会を利用して実際に社員の話を聞いたり、職場見学などで雰囲気を体験してもらうのが良いと思います。少しでも興味をもたれた方がいらっしゃったら是非応募をしてみて下さい。
林﨑 弘成 (はやしざき ひろしげ)
プロフィール
情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 修士課程卒 2008年度入社
副主任研究員
現在、東京基礎研究所で携わっている研究プロジェクトとご自身の役割について教えてください。
システムズという、主にJava JITコンパイラやJava仮想マシンの研究をしている部門にいます。 プロジェクトとしては、ハードウェアの持つ機能を効率よく利用してJavaアプリケーションを高速化する研究を行っています。 東京基礎研究所内や海外の研究所・開発の人たちと議論をしたり、アドバイスをいただいたりしながらプロジェクトを進めています。
東京基礎研究所を就職先に選んだ理由を教えてください。
大学ではコンパイラ関係の研究をしていました。 コンパイラの研究を続けるのであれば、論文も多く出していて、コンパイラの研究者とコンパイラ関係の議論を色々できそうな東京基礎研究所が面白そうだと思ったのが一番の理由です。 また、見学やオープンハウス・面接の時に見た雰囲気や、何人かの研究員の強烈な印象も寄与しています。
入社してから1年を振り返っていかがですか?
他部門の同期と一緒の研修や研究所での部門配属、はじめてのプロジェクト立ち上げなど色々とあり、視野が広がったように感じました。 会社に入って研究をする、という新しい環境に戸惑う所も多かったですが、ようやく感覚がつかめてきた気がします。

社内イベントに同期と参加(右端)
東京基礎研究所の魅力や強みは何だと思いますか?
まず、雰囲気が自由なことでしょうか。
また、東京基礎研究所内外を問わず、色々な人とのつながりを持てる(あるいは持たざるをえない)というのは魅力だと思います。
東京基礎研究所でこれからやってみたいことは何ですか?
プログラム解析。
休日はどんな風に過ごしていますか?
半分くらいは買い物や食事・イベントや旅行に出かけ、残り半分は家で趣味のプログラミングをしたり犬と遊んだりしています。
これから東京基礎研究所に応募する学生さんにメッセージをください。
オープンハウスなどでは、研究分野ももちろんですが、雰囲気も是非見ていってください。
東京基礎研究所のカラーというものもありますし、研究所内でも部門によって雰囲気の違いがあるように思います。
自分のやりたいことをする環境として、東京基礎研究所が魅力的なものであれば幸いです。
森村 哲郎 (もりむら てつろう)
プロフィール
情報科学研究科 博士課程卒 2008年度入社
副主任研究員
現在、東京基礎研究所で携わっている研究プロジェクトとご自身の役割について教えてください。
Analytics & Optimizationという、数理科学とその応用をミッションとしているグループに在籍しています。近年のセンシング技術やITインフラの発展により系統的なデータ取得が可能となっている一方でその活用が課題となりつつある背景の下、我々のグループは、データ解析や最適化技術の基礎的な研究から応用まで幅広く取り組んでいます。私はその中で、異常検知や意思決定問題に関する研究等を担当しています。
東京基礎研究所を就職先に選んだ理由を教えてください。
実世界と近い位置で、広い視野を持って研究をしたかったことから、企業の研究所に魅力を感じました。特に、東京基礎研究所は著名な研究者が集まっており、また研究者一人一人の積極的な成果発表による外部へのビジビリティも高いことから応募しました。
入社してから1年を振り返っていかがですか?
SEや営業の人たちと一緒に研修を受けたり、お客様先に伺って議論したり、と慣れない事だらけでしたので、あっという間に一年が経ってしまった印象です。その中で、社内での自分の存在価値を見出せるよう、「どういう研究なら、どのように、会社や社会に貢献できるか」、ということを良く考えていました。

同期と温泉旅行にて(左端)
東京基礎研究所の魅力や強みは何だと思いますか?
様々な分野の研究員がいることだと思います.他分野の研究員や社内の他の職種の方々との距離は近く、そういった方々との交流からアイデア・成果が生み出される環境があることは魅力・強みだと思います。
東京基礎研究所でこれからやってみたいことは何ですか?
実社会の(隠れた)要求から新しい数理的な問題を定義して、その重要性や解法を示すといった成果をあげたいです。まずは社会の問題を定式化するセンスを身につけることができればと思っています。
休日はどんな風に過ごしていますか?
音楽を聴きに行ったり、ゴルフをしたり、家でゆっくりしていることが多いです。
これから東京基礎研究所に応募する学生さんにメッセージをください。
やはり研究所は人で決まると思いますので、オープンハウスや学会などの機会を利用して、ぜひ私たちに会いに来てください。研究内容や研究所の雰囲気を知ることができ良いと思います。お待ちしています。